夏季休業: 2017年8月11日(金)〜8月17日(木)
誠に勝手ながら、2017年8月11日(金)から8月17日(木)まで夏季休業とさせていただきます。 ご不便をおかけしますが、なにとぞよろしくお願い申し上げます。
.
SX6018などの「前後エアフロー」+「スライドレールを用いた4ポストマウント」の機器では、以下2点に注意してラック内の最適エアフローを構築します。
1) マシンのエアフロー向き(オプションオーダーで変更できる場合有り)
2) スライドレールの向き(前後自在の場合と向き固定の場合有り)
ラック内では他の機器に合わせて「前面吸気背面排気」が鉄則です。ポートの向きや目視性、作業性を優先して放熱が軽視になってはNGです。最優先としてエアフローに合わせたマシンマウント方向が決まります。
そして、前面の吸気口が他の機器と同じ「ツライチ」になるようにレールを装着します。
<SX6018の例>
レールの前後が変えられずツライチに出来ないと前面パネルが奥のほうになり隙間が出来てショートサーキット(排気熱の再循環)を誘発してしまいます。
ポートや電源が前面に向いてしまう場合はホット側の配線口に向かって取り回しますが、エスアイ静音ラックではマウント最上段と最下段がウレタンパッキンとなっており、配線と密閉を両立させることが出来ます。配線のためにブランクパネルを取外すのはNG。
これらの手順でポートが後ろ向きになれば最も理想的ですが、上記2点とポート面の3条件が全て合致していることが必須になりますので難易度高。うまくいかないときはご相談ください。特別な対策方法があります。
.
超高風量のHPCマシンが増加しています。GPUカードを8枚10枚と多量に搭載するスーパーハイエンド機も登場し、その騒音と放熱も性能に比例して拡大推移しています。
静音ラックとのマッチングでは、その増加した放熱に対する設計適合がたいへん重要です。各マシンの特徴に応じた専用仕様とすることで、相反する「騒音密閉」と「安全放熱」を高い次元で両立させます。
Si R&Dでは最大負荷時に要求される冷却風量をすでに実機実測データとして調査済み。従来の適合調査とは異なるスーパーハイエンド機専門の適合策定プログラムを用意しました。
完全なマシン適合で騒音と放熱をコンプリートいたします。
<従来機とは異なる特徴>
・マシン奥行きの拡大(→機種によりアングル後ろを実測済)
・放熱規模の大幅な増大(→実測データ保有)
・騒音量の増大(機種により測定済)
・前面パネルへの結線スペースと配線口(→マシンによる)
・排気速度と指向性の強さを妨げない背面クリアランス確保
(→特注ロングボディ策定)
・奥行き大型化に対する搬入条件への個別フルサポート
(→分割組立式など)
・200V運用(→200V向けACアダプターの提供)
・実測ビフォーアフター(ドア開→閉)
85.7→62.8dB(A)
.
カタログ上では「Front-to-rear or rear-to-front cooling option」と2通りのエアフローですが、マウントレールキットの取付が前後対称デザインとなっていますのでどちらの向きにも装着可能です。吸気口側をラック前面に向けて、マシンの前面パネルが他の機器と同位置の「ツライチ」マウントになるようにレールキットを装着してください。
ショートサーキット(排気熱の再循環)の発生を防いで良好な放熱が得られます。
画像は、エアフローが電源側からポート側への場合で、吸気(電源側)を前面ツライチマウントするためのレールキット装着向き。
電源ケーブルは静音ラックのマウント最上段、最下段にあるウレタンパッキン部を利用して背面へ通線します。配線のためにブランクパネルを取外してしまうのはNGです。
参考実測騒音:アイドリング時 58dB(A)
.
理化学研究所 計算科学研究機構さま
床下通線密閉枠を装備した特注仕様を導入いただきました。
静音ラックの底面とOAフロアとの間に特別設計の密閉枠をインサート。大量ケーブルを自在に通線可能な貫通口を装備しました。
OAフロアへの穴あけは設計段階からのお打ち合わせで事前工事ご手配。静音ラックの搬入時には設置とレベラー調整、キャスター高さ調整、密閉枠の装着と密閉セッティングを当社にて現地サポート。
特徴的な製品への十分なご理解とご協力により「一式パッケージ」としてスムーズにコンプリートされました。ご対応ありがとうございます。
1.標準の密閉配線口を1〜4個装備
2.容量5倍の大型配線口に変更
3.上記の個別特注対応
の3ステージで構成されます。
規模に応じたパーフェクトな目的達成を提供。配線口からの騒音漏れやエア漏れは一切無し。専任担当者による特注請負、個別策定を是非ご利用ください。
.
大きな組織では、仕事を形式化して多人数で共有する「画一性」が大きなビジネスメリットになります。その商流システムも同様で、仕様と価格が画一的に固定されたマスプロダクト品向けの仕組みとなっています。
一方、エスアイ静音ラックには汎用的なマスプロダクト品は存在せず、それぞれのお客様に合わせた「個別専用仕様」で製品提供を行なっています。お客さまの課題解決のために、静音と放熱を高い次元で両立することを約束した目的達成のための独自の仕組みがあります。
前者の「モノ売り」概念ではその固定枠にエスアイ静音ラックを当てはめることが出来ず、時として中間商流や調達、仕入れ等で不都合な状況となる場面もあります。
「モノ売り」ではなく「コト売り」
「好む」ものではなく「ため」になるもの
「売れる」ものではなく「役立つ」もの
社会的、通念的な仕組みでは到達できないステージがあり、しかしそれはユーザーさまにとって大きなメリットが得られるという「確信」がSi R&Dにはあります。不都合な状況が発生した場合でもその合理性、お役立ち度、達成度を十分にご理解いただけるようご説明に努めます。
古い常識や画一的な仕事から一歩進んで大胆な解決策を受け入れていただけるように、全体改革を推進いたします。
「売り手」ではなく「買い手」が主体のビジネスにご協力お願いいたします。
販売店さま、代理店様向け勉強会承ります。
参考:http://www.si-rd.com/full-sp.html
.
Si R&Dで対応したそれぞれの案件は全てがデータベース化され、いつでも利用できるようにインデックス管理されています。
お客さまごとに個別で仕様化された静音ラックの記録は、将来マシンリプレイス時の個別打ち合わせに役立ちます。また、消耗品であるファン交換やメンテナンス時によく発生しがちなお問い合わせへの対応、オフィス移転時の運搬方法などにも導入時のお打ち合わせ記録を確認しながら適切なアドバイスを用意しています。
部屋全体での空調、エアフローを最適化するZITS熱拡散システムでは、常に新しい方法やアイデアを取り入れますので、似たような条件に遭遇すればすぐに過去の導入例を提示可能。
約2000件の課題解決を蓄積したSi R&Dの「案件データベース」。まるで病院カルテの様相ですが、これが大きなアドバンテージとなって他社に類を見ないサスティナブルハイバリュー(継続する高い顧客価値)に繋がっています。
お客様の課題解決と製品販売、それに伴うリアルタイムな研究開発、現場の最新情報などが混然一体となって蓄積され、そして次のお客さまへ継続。この未来への流れを活動ミッションとして、皆さまと共有すべき大切なことを常に意識するよう、心掛けていきたいと思います。
.