Si R&D

株式会社エスアイの製品情報、技術情報などをご案内いたします。

静音ラックは省エネラック

防音と放熱を高度に両立したエスアイ静音ラック。目的達成のために使用される消費電力は、小規模な12Uタイプで僅か20W、30Uの1316CFMバージョンでも120W、こんな小さな電力で安全確実に目的を果たします。

ファン駆動用ACアダプター1個あたりの電力

空調電力も削減

さらにエアコンへの依存度が小さくなり空調削減にも!!

静音ラックの内部はショートサーキット防止のための完全なエアフローが用意されます。そのため一般的な汎用ラックに比べるとマシン吸気温度を下げることが出来てエアコンへの依存度を軽減することになります。

 

ラック内の温度上昇

汎用ラックの内部ではショートサーキットの発生でマシン吸気は常に5~10度程度の温度上昇があります。それを補うよう空調を低い温度に設定する必要があり大きなムダ使いをしています。

 

ショートサーキット(排気熱の再循環)

マシン前面は吸気で負圧となり背面は陽圧で「気圧差」が生じます。マシン周囲の空気は常に陽から負へと流れますので排気熱が吸気側に回り込みます。汎用ラックではマウント周囲のスカスカな隙間から熱が流れ、マシンマウントの無い部分や上下マシン間隔を空けている場合も同様に排熱が逆流します。さらに前後ドアのメッシュパネルも通気を妨げラック内部での「陽→負」の流れ込みを助長させます。ショートサーキットの防止策が無ければ熱い空気をグルグル回しているだけとなりエアコン冷気は導かれません。「室温を20度に設定しているのにラック内は30度」というように矛盾し、空調をムダ使いした無理やり手法の運用となってしまいます。

 

静音ラックでの対策

静音ラックでは完全なショートサーキット対策が用いられますので室温イコール吸気温度となり、マシンの吸気温度が上昇せず、室温設定は人員への快適温度「28度」のままでまったく問題ありません。

20度設定でガンガン冷やすのと平穏な28度設定ではどれだけの電力削減になるかを想像してみてください。静音ラックの優位性は防音だけではありません、空調電力への削減効果は予想以上に大きな成果が期待できます。是非お役立てください。

静音ラックS8.0ZR

検証

現状でのマシン吸気温度を測定してお知らせください。少しでも温度上昇があれば改善の余地があります。適切な技術アドバイスにて対応させていただきます。

 

 

HPC、AIの運用をフルサポート → 静音ラックSi R&D

 

 

 

 

 

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静音ラックの寸法表記

エスアイ静音ラックの基本的な外形寸法はカタログ上に公開されています。注意していただきたいのは「現物実測値とは合致しない」こと。

エスアイ静音ラックはお客様ごとの特注製造品ですので1台ごとに誤差公差が大きく、製作途中での調整変更もあります。仕様価格の固定されたマスプロダクト商品とは異なり製造物の全てが1mmの誤差も無く同一とはなりません。

 

カタログ表記は目安となる参考値です。

 

静音ラック

静音ラックS8.0ZRの参考寸法

現物実測とは合致させていませんのでご注意ください。特別な理由があって現物寸法が事前に必要な場合はその旨お打ち合わせください。お客さまとのコミュニケーション、情報共有が大事です。それぞれのご事情ご都合に合わせて深い技術対応を用意させていただきます。

 

手厚いサポート、個別対応 →エスアイ静音ラック

 

 

 

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SYS-741GE-TNRTへの適合

スーパーマイクロSYS-741GE-TNRTファンレスdBP07Vとのマッチングを検証しました。

sys-741ge-tnrt

SYS-741GE-TNRT

実機実測では従来品と全く共通の寸法となっておりファンレス静音ボックスdBP07V(ZR)-7048grtrで適合します。

ファンレス静音ボックスdBP07V(ZR)-7048grtr

dBP07V(ZR)-7048grtr 外寸:W530×H625×D1050 mm
→製品の詳細ページ

 

スーパーマイクロのWSは同じ外観でも筐体型番が複数存在し、スリーサイズの記載もバラバラで統一性が無く、しかも全ての数値が実測値とは異なります。当社の検証はカタログ値ではなく実機実測!責任を持った方法で適合確認をしています。

ピッタリ納まる放熱構造でショートサーキットを防止、排熱不良が発生しない良好なマシン運用を供給側責任で提供いたします。

 

今後、継続的に数多くの引き合いが予想されますので即納在庫量も強化させて繁忙期のオーダーに備えます。どうぞよろしくお願いします。

 

 

新製品にも迅速対応 → 静音ラックSi R&D

 

 

 

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最新の風量適合

静音ラックとマシンのマッチングで一番に重要な項目は「風量適合」です。

風量適合とは、マシンが冷却に必要とする風の量をラック側から正しく供給できるかどうか。多すぎても少なすぎてもデメリットが出ますので最適マッチングに導く技術策定が必要不可欠となります。

この技術はエスアイ設立当初(2009~)から全製品に採用して来ましたが、最新のGPU搭載機、AIコンピューティングでは要求風量がようやく数値化され、設置要綱書にCFMで記載となりました。この数値を検証したところ当社のマッチング手法と全く同一として裏付けが取れましたので迎合方針で歩みを合わせます。

エスアイ静音ラックで用いる風量単位「立方メートル/分」は「CFM」にも換算してNVIDIAなどのメーカー表記にも互換性を高めます。

 

そして現在開発中のエスアイ新製品には型番にCFMを示します。

従来から用いられるラックサイズ「U数」だけでは放熱規模を表すことが出来ませんので、マッチングの規模感をイメージできる呼称を取り入れます。

これからの人工知能コンピューティングに合わせた技術体制を整えています。皆様に社会全体に役立つ静音ラックであることが大切、未来への歩みは止まりません。

 

予告画像 S9.0-1300CFM

静音ラック

Si R&D S9.0-1300CFM / -2300CFM

 

 

 

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室外への音漏れ対策

最新の大型案件では「室外への音漏れ対策」静音ラックを導入されるケースが増えています。DGX H100やそれに準ずる規模の計算機では軽微な防音施工された部屋であっても静音ラックと組み合わせて2重の音漏れ対策を行っています。

静音ラックS8.0ZR

静音ラックS8.0ZR

「軽微な防音施工」とは防音専門ではない一般の内装工事店が専門設計を行わずに部材だけを手配して粗略な取付工事で済ませる方法です。「学校指定の業者」等では一般的に専門性はありません。

 

従来のHPCサーバーだけであればそれで済むかもしれませんがGPU搭載機の大音量には2重対策が効果的です。静音ラックはキャスターで移動できる据置型ですので他の部屋や部署に異動された場合でも利用価値の高さがあり無駄にはなりません。

 

導入策定には高度な技術対応を用意しています。設置スペースの考察、空調適合、エアフローの策定、耐荷重など、専門性の高い項目をワンストップでフルサポートいたします。是非ご利用ください。

 

 

       静音ラックSi R&D

 

 

 

 

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プッシュプルファンの優位性

エスアイ静音ラックの上級機(S4.5ZRS8.0ZR)には「吸気で押し込み排気で吸い出す」プッシュプルファン方式が採用されています。

S8.0ZR-24U

ファンが2重で装備された直列運転の仕組みにはとても重要な意味があり、他には無い大きな優位性保有しています。

 

<理由-1> 静圧の強化

2連結での運転では強い静圧が得られます。静圧とは最大風量では無く「風を押し出す力」のこと。流路抵抗に負けない回転を保持することが出来ますので、システム全体での高い風量を保ち性能を向上させます。

マシンの内部は複雑な部品が高密度に配置されていますので風の通り道が小さくなり、前面背面パネルのスリット孔も開口率低下で抵抗となります。流路の断面積としてはとても過小!風量損失は計り知れません。また、静音ラック自体もサイレンサー部分で断面積の絞り込みがありますので(想定通りの)損失があります。流路抵抗で風量が低下しないように高い静圧が必要となるのです。マシンと静音ラックを組み合わせた際に性能低下なく高度な結果が出せるように、ファンのカタログ値に近い能力を引き出します。

 

<理由-2> 冗長化での安全性

吸気ファンと排気ファンは電源含めそれぞれに独立した回路となっていますので、万一片方が停止してももう片方が動き続けることで急激な機能不全には陥りません。特にエスアイ静音ラックではショートサーキット(排気熱の再循環)防止の装備が必須付帯されますのでマシンを含めると3重の備え。ワンウェイフロー(一方通行の)流路に3連結ですから安全性は最高レベルで担保されます。過去3000件を超える導入例での放熱事故は一件も無し、自信を持って供給側責任での安全性を提供出来るのです。

 

エスアイ静音ラックには他社とは異なる高度な優位性があります。既成商品を売ることではなくお客さまのお困りごとに着目し「課題解決」を直接的に目指した活動理念がこの独自の仕組みを創り出しました。単なる物販とは目的が違い達成力も異なります。お役立ち度の高さを偽りなく公言出来る「誇りある」製品、エスアイ静音ラックを是非ご利用ください。

 

GPU、AI、HPC向け静音ラック → Si R&D S8.0ZR

 

 

 

 

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