Si R&D

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プッシュプルファンの優位性

エスアイ静音ラックの上級機(S4.5ZRS8.0ZR)には「吸気で押し込み排気で吸い出す」プッシュプルファン方式が採用されています。

S8.0ZR-24U

ファンが2重で装備された直列運転の仕組みにはとても重要な意味があり、他には無い大きな優位性保有しています。

 

<理由-1> 静圧の強化

2連結での運転では強い静圧が得られます。静圧とは最大風量では無く「風を押し出す力」のこと。流路抵抗に負けない回転を保持することが出来ますので、システム全体での高い風量を保ち性能を向上させます。

マシンの内部は複雑な部品が高密度に配置されていますので風の通り道が小さくなり、前面背面パネルのスリット孔も開口率低下で抵抗となります。流路の断面積としてはとても過小!風量損失は計り知れません。また、静音ラック自体もサイレンサー部分で断面積の絞り込みがありますので(想定通りの)損失があります。流路抵抗で風量が低下しないように高い静圧が必要となるのです。マシンと静音ラックを組み合わせた際に性能低下なく高度な結果が出せるように、ファンのカタログ値に近い能力を引き出します。

 

<理由-2> 冗長化での安全性

吸気ファンと排気ファンは電源含めそれぞれに独立した回路となっていますので、万一片方が停止してももう片方が動き続けることで急激な機能不全には陥りません。特にエスアイ静音ラックではショートサーキット(排気熱の再循環)防止の装備が必須付帯されますのでマシンを含めると3重の備え。ワンウェイフロー(一方通行の)流路に3連結ですから安全性は最高レベルで担保されます。過去3000件を超える導入例での放熱事故は一件も無し、自信を持って供給側責任での安全性を提供出来るのです。

 

エスアイ静音ラックには他社とは異なる高度な優位性があります。既成商品を売ることではなくお客さまのお困りごとに着目し「課題解決」を直接的に目指した活動理念がこの独自の仕組みを創り出しました。単なる物販とは目的が違い達成力も異なります。お役立ち度の高さを偽りなく公言出来る「誇りある」製品、エスアイ静音ラックを是非ご利用ください。

 

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