Si R&D

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導入例:ビクターJVCさま

導入例: ビクターマスタリングセンター 小鉄ルーム


JVCマスタリングセンターで導入いただきましたパワーアンプ用特注静音ラックです。


(画像中央)


外装は黒の木目化粧板を採用し見栄えのよい家具調としました。


マスタリングセンターでは主にCD製作の最終サウンド調整を行ないますので、要求値は非常に高くハンディ騒音計では計測範囲外となるほどの静けさを求められます。
お客様にご協力いただき、少しでも静かになるよう調整を繰り返します。
ターゲットはエンジニアポジションとクライアントポジションで周波数の異なる2つの低域騒音。部屋の寸法比率に起因する定在波の影響で、特定の周波数にピークが出来るポジションがそれぞれに異なります。



コンソールの手前がエンジニア、メーターブリッジの先にクライアントポジション。


まずはパワーアンプのファンスピード調整。そしてファンブレードへの中間負荷で発生するサージングノイズの対策。パワーアンプの筐体に伝わる振動増幅の対策など。前者のサージングノイズがエンジニアポジションで聴こえる低周波で、後者がクライアントポジションで感じる騒音です。サージングノイズはファンへの負荷が50%前後の中間領域で特に増大する傾向がありますので、より負荷をかけない又はより負荷をかけてその領域から逃げることで対策します。
今回の場合では、静音ラックの排気口断面積を小さくし、流路抵抗(=負荷)を大きくすることで低域の周期的な騒音を下げることを行いました。その場合ファンの静圧(風を押す力)が弱いと風量も落ちますが、今回の条件では断面積が小さくなった分、流速が上がっていますので静圧は強く風量低下の懸念は最小限です。



ファンパネルの共鳴防止のため、ブチルゴムとアルミの制振材で対策


画一的なマスプロダクト〈量産〉品とは異なり、お客さまそれぞれの条件に合わせて「静音化」を提供するSi R&Dの技術サービスは、レコーディングスタジオのみならず、一般オフィスや大学、研究室などの計算サーバにも提供いたします。是非ご相談ください。


製品の提供と技術サービスの一体化→エスアイ静音ラック防音システム