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静音ラック・防音ラックの最適化

音を遮断するには遮音材、防音材で完全な密閉をすることが一番の近道です。しかし密閉しただけでは熱がこもってしまいサーバの運用は出来ません。そこで空気の通り道を作り、消音器(サイレンサー)を装着して「空気は通しても騒音は漏らさない」とするのが静音ラックdBseriesの基本形です。そしてその性能をさらに向上させるためにそれぞれのお客様に個別でのラック仕様「最適化」をご提案しています。この適合調査「静音ラックの最適化」について重要な項目ですので詳しく説明します。


「最適化」とは
サーバを冷却するためにはそれに見合った「風量」の確保が必要です。適切な風量をラック外部から取り入れ、機器から排出された熱気は効率よく外部へ排出する。そしてそのホット/コールドの流路をブランクパネル、遮蔽板などで独立させ、混ざり合わないようにすることが基本となります。必要風量の確保にはシステム規模に応じたファンユニットの数量が必要で、ここでは多すぎても少なすぎてもネガティブな要素が現れます。


少なすぎるファンユニットの場合には当然ながら必要風量が得られませんので安全には運用できません。さらに長期のご使用では機器の寿命に影響することもありますので十分な注意が必要です。
そして多すぎる場合にはサーバが要求する風量よりも多くの空気を押し込み(押し出し)をしようとしますので、圧力差によるファンの羽の風切り音が増大します。安全面では有利ですが、騒音が増大してしまいます。


dBseries静音ラックでは「風量算出による適正な仕様化」を早期から導入して技術サービスに努めています。マスプロダクト(既製品)のラックでは不可能なファンユニット数の適正化を個別に対応。それぞれのお客様に最も実効性の高い、シンプルな内容でサーバの騒音対策を提供しています。


静音ラックの高い性能を発揮させるためには「ラック仕様の最適化」は必要不可欠です。
そして専門性が高いこの技術サービスを、製品に無料付帯して提供することを重視しています。dBseries静音ラックの大きな特徴のひとつとして「製品+技術サービス」があります。

dBseries静音ラック