東京福生市にある石川酒造では酒造り以外にもレストランや売店、資料館などを併設しており、その敷地内には昔ながらの井戸があります。
通常の井戸とは異なり地下水脈の流れが露出していて微かに水の音が聞こえ、井戸の石積みの壁面に音が反射して水琴窟のような心地よい響きで安らぎの和みスポットとなっています。しかし、水の音は井戸の渕に耳を近づけないと聴けないほど微かなものですので、ここに着目した当主は音をお客様にもっと聴かせたいと発案しました。Si R&Dではその依頼を受け、マイクロホンとスピーカーによる拡声システムのプロデュースをスタートさせました。
テーマは和み、安らぎ、心地よさですので、電気的な不快な音色はＮＧです。スピーカーの存在が目立たないように間接音、反射音を利用して自然な響きを出すこと。屋外でのハードな使用に耐えることなどが条件で、特徴的な音響プロデュースを進行中です。
実験段階では音の方向性、指向性を無くすことに成功し、まるで井戸の中から聴こえるような自然な感じが得られていますので、近日中に目的達成が出来るでしょう。
話題性として面白みがありますので、各メディアなどに情報発信をしていく予定です。
