Si R&D

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新製品ニュース S4.5-24HC

新製品ニュース S4.5-24HC  高密度HPCマシン向け


大学・研究室で利用される科学解析計算機(HPCサーバ)では、一般のオフィスサーバよりも多くの冷却風量を必要とします。特にマウント数量、規模が大きくなる場合には、標準の静音ラックSYSTEM4.5では性能不足となる場合もあり、安全面での改良を必要としていました。
今回、東京大学さまに納品されたS4.5-24HCではHPCサーバ専用に風量強化の改良を施した新製品での導入をさせていただきました。



東京大学 工学部9号館  


S4.5-24HCの改良ポイント
サイレンサー容積の拡大(奥行き変更)
●コレクターパイプの断面積拡大
●ファンユニット変更(高静圧タイプ)
●エアフローディフューザーの標準装備
●事前セットアップ(配線固定)


サイレンサー容積と風量は密接な関係があります。単にファンユニット性能を向上させただけでは十分な結果は得られませんので全体的なバランスで設計を行います。サイレンサー容積が増えることで静音性を犠牲にせず吸排気口の断面積も大型化することが可能。ファンユニットは口径、スピードは変わらず、羽の長さ(奥行、厚み)の変更です。風量よりも静圧を強化して流路抵抗での損出を抑えます。ラック底面での「排気のループ」を防ぐエアフローディフューザーを標準装備。当社での事前セットアップを行ない、現地作業での負担を少なくするなど「サービス品質」も改良しています。



システムサポート:(株)ビジュアルテクノロジー


マシンの規模に合わせた安全な静音ラック運用をサポートすることはSi R&Dの責務です。


マシン適合、安全運用を必須付帯→エスアイ静音ラック防音システム