Si R&D

株式会社エスアイの製品情報、技術情報などをご案内いたします。

2018 謹賀新年

 

 年を越すごとに微妙な需要変化を感じます。

 

2016はオフィス向け​静音ラック​の一時的なピークがありました。

2017は大規模な配線が伴うNW機器への静音需要や開発機器向け検証用、実験装置向けのワンオフ設計等が目立ちました。特に量子コンピュータなどの次世代案件では多くの新しい課題をいただいております。

f:id:si-rd:20180109070640j:plain (11月27日にNHKや読売新聞などで公開されました)

 

そして2018年のポイントはGPUコンピューティングに特化した新製品の開発。 騒音量と冷却風量ではいままでの数倍となる性能が要求されていますので、従来機の改良ではなくまったく新しいモデルの発表を予定しています。

全体的に大学、研究所からの特殊需要が増えており、より高度な案件への準備、業務シフトが重要なテーマとなります。

たくさんの課題、宿題をいただきながら2018年のスタートとなります。屋号にあるR&Dのとおり研究開発の手を休めることなく皆さまのお役に立てることを通年のイメージとして、新年のご挨拶とさせていただきます。

 

本年もよろしくお願いいたします。





 

 

 

 

 

 

 

 

 

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目からウロコの分散配置 <熱のトラブル対処法>

 

<課題>

HPC計算機やオフィスサーバーのシステムは多くの例でフロアの片隅に押し込まれがちとなり熱問題が発生しています。

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●騒音の理由で人員から遠くへ離され、

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●周囲が閉鎖された小さな空間で熱源が一カ所に集中し、

  ↓

●熱だまりやショートサーキット(排気熱の再循環)が発生!

 

と言うように音と熱で運用障害となってしまいます。

 

 

<解決>

Si R&Dの提案は「静音ラックを用いた分散配置」

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広い業務フロアには天井埋め込みの建物空調が複数配置されていますので、サーバーの配置場所もそれに合わせてなるべく広く分散させます。熱源を一カ所に集中させるのではなく複数の空調機に割り当てるように「負荷分散」をさせる考え方です。一台の空調機が担当する熱量は分散されるほど小さくなりますのでその余力のみで十分対応。高額な空調増設や工事が不要となり一般的なオフィスビル、商業テナントなどで大きな優位性が得られます。

 

静音ラックを用いれば「マシン同居」でも騒音クレームのない快適な居室環境になります。相反する音と熱の課題をパーフェクトに解決する上級テクニック。

一般的には真逆の方法「集中配置」を検討されがちですが、この分散配置のご提案には実例として「目からウロコ」と口頭評価をいただきました。

 

 

<目的達成> 

他社にはない「結果品質」がSi R&Dの得意技。静音ラックの性能だけでなく導入したその結果を提供することを、最高位のミッションとしている価値創造会社です。

 

 

ミッションあります!→静音ラック株式会社エスアイ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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ラックサイズの策定(改訂版)

静音ラックのサイズ策定には通常の汎用サーバーラックとは異なる独自の方法があります。

 

1. フルマウントは不可

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一般的なサーバーラックでは「マシンが○○Uだから高さ○○U」などと物理的なマウント規模でラックを決めますが、静音ラックでは放熱適合によるサイレンサー容積や、放熱流路、配線余長スペースの確保などが重要です。S4.5でマウントできるマシン規模は多くの場合で7割前後、HPCマシンでは5~6割程度、放熱重視のS8.0で8~9割程度となるのが一般的です。

お客様ごと、マシンごとに大きな変動がありますのでまずはマシン情報をお知らせください。



2.「適当に大きめサイズ」ではコストに不利

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防音専門の特殊な筐体ですのでマシンの予定がないのに大きめラックを導入するとコスト上昇が大きくなります。



3. 将来のマシン増設

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増設の具体的なご計画がある場合は余裕のある適切サイズをお見積りします。

初期導入はマシンに応じた縮小規模の放熱構成とし、後日のマシン増設の際に風量部品を追加装備していきます。ご計画をお知らせいただければ適切なアドバイスを用意いたします。



エスアイ静音ラックは、お客さまが自己責任でカタログラインナップからチョイスするような汎用マスプロダクト品ではなく、供給側責任でのパーフェクトな目的達成を目指した課題解決型ソリューションです。専門技術を用いたラック仕様の策定をフルサポート。マシン情報をお知らせいただき最適なラックサイズでのご提案を用意いたします。是非ご利用ください。

 

参考ページ:http://www.si-rd.com/seihin/research.htm




最適な静音ラックの専門策定→Si R&D





















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進化 dB-HCP

 

防音パーティションのZITS進化バージョンです。大学、研究所向けに遮音性能、放熱性能を大きく向上させました。

 

f:id:si-rd:20171101084020j:plain dB-HCP 高規格ZITS Ver.

 防音パーティションは、吸音材遮音材による騒音密閉とサイレンサーを経由した強制空冷での安全放熱、さらに風量適合とエアフローマネジメントを技術付帯した課題解決型製品です。

機能としては静音ラックを大型化したような仕組みとなりますが、マシンマウントは汎用スチールラックを利用してその周囲を囲い込むようにして組み立てます。ですので、すでに42Uラックにマシンがマウントされた状態、結線された状態への着工が可能であり、システム全体の一時解体再組立ての手間、コストが大幅に削減されます。

高密度計算機やGPU搭載機などの大騒音、高風量を想定して、大学、研究所向けの高規格バージョンとして進化。遮音性能は条件が合えばマイナス30dB(A)、放熱性能は従来機比較で300%増し。参考として最大30kwの実消費電力相当の発熱に対応します。(諸条件による)

 

f:id:si-rd:20171101084045j:plain f:id:si-rd:20171101084110j:plain 製作参考例

 一級建築士電気工事士の有資格者チームによる一括管理で、初期現調から設計、施工までのコンプリートパッケージとなります。

個別特注での対応となりますので設置場所や搬入条件に応じた専用仕様を策定。難易度の高い極狭空間などへも柔軟にフィット。規模が大きいので多くの場合で建物の空調能力の診断まで含めたフルサポートの提供となります。

 

該当ページ↓

HPC向け組立式防音パーティション dB-HCP-ZITS

 

 

HPC計算機の防音、放熱→ Si R&DZITS株式会社エスアイ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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IB SWのマウント(改訂版)

SX6018などの「前後エアフロー」+「スライドレールを用いた4ポストマウント」の機器では、以下2点に注意してラック内の最適エアフローをセットアップします。


1) マシンのエアフロー向きはラック前面→背面が鉄則
2) スライドレールの向きを前面ツライチに合わせる


マシンのエアフローを確認して前面→背面の向きでマウントしてください。
逆向きではショートサーキット(排気熱の再循環)誘発となってしまいます。


前面側(吸気側)がツライチになるようにスライドレールを合わせてください。背面合わせでは吸気側がオフセットされて、隙間からのショートサーキット誘発となってしまいます。


図の4通りのうち正解は1通りのみです。エアフローの選択が出来る機種の場合は調達時に注意。スライドレールの取付向きを調査。
(どうしても実現出来ない場合は代替策を考察しますのでご相談ください)


これでポートが背面向きになれば理想的です。前面に向いてしまう場合や前面に電源コードを接続する場合ではツライチよりも後方に通線する必要がありますが、​エスアイ​​静音ラック​ではマウント最上段、最下段に通線のためのパッキン部がありますのでそこを利用してください。ショートサーキット防止の吸排気分離がパーフェクトに構築出来ます。
配線のためにブランクパネルを取外してしまうのがよくあるNGパターン。ご注意!


パーフェクトエアフロー → エスアイ静音ラック









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八重洲で騒音体験

静音ラックのデモンストレーションは、通常ではお客さまのオフィスまでデモ機を持ち込んで実施します。ご都合によりオフィスが不可の場合や、遠方からの東京ご出張の際などは東京駅八重洲でのデモ会場を用意することが可能です。



参考例:27名収容の会議室。広さ47平米



お客さま先ご訪問でもよくありがちな会議室のサイズです。
ご都合に応じて策定します。遠慮なくご相談ください。



どこでも騒音体験→静音ラックSi R&D



























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